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歯周病治療と矯正治療

更新日:2021年11月5日


つかだ歯科医院 歯周病治療と矯正治療

矯正治療で

歯周病治療の可能性が広がる


当院では歯周病治療と矯正治療を組み合わせた治療をご提案することがあります。実際、当院では重度歯周病患者さんの約9割が矯正治療を行っています。

これは、重度の歯周病でも矯正治療をすると、再生療法を避けられる可能性があるからです。積極的に矯正治療を行うことで重度の歯周病でも低侵襲治療を可能にします。


矯正治療を積極的に行うことで、骨の吸収が進んでいる歯周病でも再生療法の手術を回避できる可能性があります。歯周病が進行すると骨が吸収されて歯がぐらつき倒れたりすることで、かみ合わせが悪くなります。その状態で歯周病治療をすると思うように回復せず、治療後の再発リスクが高くなります。


一度、骨が溶かされると歯周病治療を行っても骨が元の状態に戻ることはありません。歯の周りの歯槽骨を再生させる再生療法を適応すると骨の再生が望めますが、身体への負担がかかるので、なるべく避けたいというのが本音です。


 

倒れている歯を起こす⇒骨の再生

次に咬合力を分散させることで骨の再生が望めます。

歯の周りの垂直的な骨吸収は2次性咬合性外傷が原因だと言われています。つまり、噛み合わせ(咬合)が原因なのです。重度歯周病になり、歯のポジションが変わると咬合力の分散が上手く行かず、強く当たってくる歯とそうでない歯が出てきます。そのため、強く当たってくる歯は骨吸収が重度に進行してしまうのです。


歯周病のお口は、倒れた歯に合わせてかみ合わせるようになるため、さらにかみ合わせが悪くなってしまいます。

そこで矯正治療をして歯周病で倒れている歯を起こすことと、上下の歯のバランスをよくして、咬合力の分散をはかり、吸収されていた骨が再生してきます。これにより歯周組織を再生する手術を回避できる可能性が高くなり、低侵襲かつ効果の高い治療が可能になります。


また歯周病により歯が倒れていると、垂直方向に噛めないので噛んだ時の力が分散されて、かみ合わせが安定しません。矯正して歯を起こすと垂直方向に噛めるようになるので、かみ合わせが安定することにつながります。


つかだ歯科医院 歯周病治療と矯正治療

これまで重度の歯周病には再生療法しか救う方法がありませんでしたが、矯正治療を行うようになってからは手術をする症例が減るようになりました。

また、歯並びが良くなるとブラッシングがしやすく、メインテナンスしやすい環境になり、歯周病の再発を防ぐことができます。


※矯正治療だけでは救えない症例もありますので、かみ合わせや症状を正確に診断した上で矯正治療が必要かどうかを判断いたします。



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