今日は、82歳の女性の患者さんです。
歯医者さんにずっと真面目に通院していたそうです。
でも全く噛めず、インプラントも失敗して、抜けてしまったそうです。
相当、歯医者さんに不信感を抱いておりました。
年齢からして、ラストチャンスなので、しっかり、説明を行い、なんとか納得してもらい、患者さんの頑張りもあり、素敵な笑顔になりました。
歯科医療として、保険診療だろうと自費診療だろうと医療人として、患者さんの人生の重みを感じて仕事をしないといけないと僕は思います。
今回の治療では、やはり、矯正の知識が必要になります。
全体的な矯正の診断が本当に大切です。特に骨格の診断をして、そして、義歯にしていく必要があります。
入れ歯になれば、特にかみ合わせが大事になります。入れ歯の安定はかみ合わせにあります。
全顎治療では、義歯だろうと、インプラントだろうと、天然歯でも、やはり、矯正学的な診断をしっかりしてゴールを設計してから行う必要があります。
最近、セカンドオピニオンが多いですが、こういう悲惨な患者さんが増えているので、本当に医療人として、悲しいし、悔しいです。
残念ながら、当院では全顎的な治療は自費診療になります。
しかしながら、その人の人生を変えられるぐらいの治療を当院は目指しております。 明るく、楽しく、綺麗でなんでもたべられるようになり、幸せな人生になる手助けができればと強く思います。
上顎は総入れ歯ですが、自然な感じに入っており、素人にはほとんど入れ歯だとわかりません。
入れ歯は全体が均等に当たらないといけないです。かみ合わせが大事です。
前歯もしっかり噛んでいると思います。
義歯になればなるほど、上下の歯を均等に噛ませないと入れ歯の転覆やカタツキの原因になります。半開きの写真で同じ空間が空いているので、上の入れ歯は全く落ちません。均等に噛ませると均等に入れ歯が沈み込んでいくので、本当に入れ歯の吸着がいいです。乱れている歯並びや歯列に入れ歯を入れても全くあいません。乱れている場合はそれを正してから入れ歯を作る必要があります。