開咬とは、前歯が噛んでない状態を言います。
前歯が噛んでないと奥歯にずっと強い力がかかり続けるので、奥歯が経年的に
ヒビや破折が起こりやすく、歯周病も進行しやすくなります。
筋肉は奥歯についており、奥歯に強い力が常にかかりやすい状態にあります。
開咬の状態で 奥歯を治療して、人工物に置き換わると、上下の歯の硬さが変わるので、そこに歪みが生じて、途端に歯がダメになっていく可能性が高いです。
前歯が噛んでいる方が、長期的には歯が長持ちします。
現に80歳を超えて、歯が残っていて、バランスよく噛めている人は、前歯が正常に噛んでいる人がほとんどだという文献がでています。
また、前歯が噛んでないと顎関節症や不定愁訴を訴える人が多いですね。
特に開咬のケースは顎が後ろにさがっているケースがほとんどなので、蝶形骨が歪みやすく、顎関節、筋肉、神経、舌、顎顔面中枢系に異常をきたしやすいです。