顕微鏡を使った治療で歯を守る
当院では歯内療法(根管治療)と呼ばれる顕微鏡を使った治療を行っています。この治療は、むし歯菌で侵された根管内部の歯質や神経・血管を取り除いて、歯の根の中を清掃する治療法です。きれいになった根管内の殺菌・消毒を行い、隙間なく薬剤を充塡することで大切な歯を残すことができます。
※顕微鏡を使った治療は自費診療です。
以前、根の治療を行ったのに痛みが出てきたら・・・
「治療した虫歯が、再発してしまう」「根を治療したのになかなか治らない」といった経験を持つ方はいませんか?
これは、歯根の治療がおろそかになっていることが原因であることも。
少しでも細菌に侵された根が残ってしまうと、その部分から再び細菌が増殖していき、いつまでも痛みが取れなかったり、再発を繰り返してしまうのです。
当院ではこのような歯根(感染根管)に対して、再度、歯根の中を殺菌・消毒をする治療を行っています。
感染根管治療は、専門医でも成功率が60~70%といわれ、難易度が高い治療です。
歯根の治療は繰り返せば繰り返すほどに成功率は下がっていきます。根の中の根管の形を整えるには根管を拡大する必要がありますが、安易に拡大しすぎると歯を破折してしまうリスクが高まります。そのため当院では、より成功率の高い精密な治療を行うために、顕微鏡を使った治療をおすすめしています。
成功率を高めるために
従来の保険治療による方法とは違う材料・術式を用いることで成功率を向上させています。
精度の高い器具や薬剤を用いて化学的清掃と超音波機器による機械的清掃を徹底しています。
●ルーペ、マイクロスコープを使った治療
必要以上に根管を広げないようにするために、当院ではルーペやマイクロスコープを用いて、細部まで見渡しながら根管を広げていきます。
●歯科用コンビームCT
3次元的な画像撮影をすることで、根尖病変の有無や大きさ、根管の数、原因根管の特定など、より確実な情報を治療前に得ることができます。
●ラバーダム防湿による根管治療
ラバーダム防湿とはゴムでできたシートです。このシートを口腔内に留め、治療中に唾液などから細菌が侵入しないようにし、根管内を無菌的に保ちます。
(歯の保存状態によってはラバーダムが出来ない場合もあります)
歯の根は、肉眼では非常に確認しにくい場所です。そのため、感覚で進めてしまうとしっかりと先端まで治療が行き届きません。顕微鏡を使えば、しっかりと先端まで治療ができますし、余計な部分を削ってしまうリスクも低くなります。根の治療を正確に行うことは、歯の寿命につながります。
当院では、根が3、4本ある奥歯に対して根管治療を行う場合、一本の歯の治療にかかる時間は60分から90分ほどです。時間はかかってしまいますが、ご自身の歯を健康に長持ちしていただくためにも、顕微鏡での丁寧な治療が必要だと考えています。