歯周病とかみ合わせの関係
歯周病を悪化させる原因の一つに「かみ合わせ」があります。
歯周病が進行すると、歯がぐらついきて歯の位置異常が起きるためにかみ合わせが悪くなります。そして、かみ合わせが悪いと特定の歯に強い力がかかってしまい、やがて歯周病を悪化させます。特に食いしばりや歯ぎしりの癖があると、歯が食い込んでいくのでかみ合わせが悪くなり、歯もどんどん悪くなってしまうのです。
歯周病治療で歯周組織が回復しても、かみ合わせを治さなければ本当の意味での治療とはいえません。歯周病の再発を防ぐには、歯周病治療と同時に歯のかみ合わせを正しい位置に戻す咬合再構成が必要になります。
当院の歯周病治療の強みは、かみ合わせを考えた歯周病治療です。口腔内を再構築(咬合再構成)して正しいかみ合わせに戻し、炎症と歯にかかる力をコントロールすることで、長期的に安定する歯周病治療を行っています。
理想的なかみ合わせのポイント
●上下の歯がかっちりとかみ合っている
(その時に奥歯がしっかり当たっていて、前歯は若干ゆるめに当たる)
●歯ぎしりをすると前歯か犬歯にあたって、奥歯に隙間ができる
(顎を左右に動かした時、犬歯に当って奥歯に隙間ができる)
●口をあけると顎がスムーズに動く
●上下の歯をかみ合わせると、カチカチと同じところで安定して噛める
●奥歯に溝がある
●顎を前に動かした時は前歯が当って奥歯に隙間ができる
人間には、上下合わせて28本の歯があります。糸切り歯から後ろの歯には山がありM字の形をしています。口を閉じた時、上下の歯が山と山でかっちり合わさる状態が正しいかみ合わせです。
かみ合わせが正しい位置にあると、顎を左右に動かすと犬歯がぶつかりあいますが、奥歯を保護するために奥歯に少し隙間ができます。これを犬歯誘導といいます。また口をあけると顎がスムーズに動き、上下の歯をかみ合わせると「カチカチ」といい音がします。これは上下の歯が同じところで安定して噛めているということです。犬歯がぶつからずに歯ぎしりすると、奥歯がぶつかりあってすり減っていき、次第に平らになって物が噛みづらくなります。
かみ合わせが悪いと現れる症状
●歯周病、むし歯などが進行しやすくなる
●顎関節症
●顔の骨格や頚椎の歪み
●頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、うつ症状などの全身症状
●歯の破折
かみ合わせが悪いと歯周病になりやすく、顎関節症や顔の骨格、頚椎に歪みが生じて頭痛・肩こり・うつ症状などが現れる場合があります。咬合再構成でかみ合わせがよくなると、歯にかかる力や炎症をコントロールして歯周病リスクを軽減するだけでなく、頭痛や顎関節などの全身症状の改善にもつながります。
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