歯周病治療の流れ

歯周病の治療当院ではまず、担当衛生士が歯周病検査をして歯石などを取り除き、お口の中を清掃いたします。その後、再検査をしてお口の中の状態を診て、歯周病が軽度の場合は初期治療を行いますが、重度の場合は抗菌療法あるいは歯周外科の治療を行います。歯周外科が必要なのは、歯周病は骨(歯の周りの歯槽骨が溶ける)の病気だからです。骨の支えがなくなると歯は抜けてしまいますので、その危険性がある重度の場合は歯茎を開いて、不良肉芽、歯石の除去を行います。また、歯槽骨の整形、もしくは再生療法が必要になります。

初診時にはじっくり1時間かけて検査します
初診時には、担当の衛生士がじっくりと1時間ほどかけて、以下のような歯周病の検査をいたします。

【STEP1】症状の検査
染め出し......プラークの付着検査をします。歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目に付着しているプラークの状態を、専用の薬剤を使ってチェックします。動揺度検査......ピンセットを使って歯を動かし、ぐらつき(動揺度)を調べます。歯周ポケットの測定......ポケットプローグという歯周ポケット測定器具を用いて、歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットの深さを測定します。この測定をすることにより、歯周病の有無、歯周病になっている場合にはその進行度合いを調べます。歯周ポケットの深さが1~2mmであれば健康な歯ぐきで、歯周ポケットの深さが4mm以上ある場合は歯周病が進んでいる状態です。歯周ポケットが深いということは、歯の周りの歯槽骨が溶けているということです。また、深いポケットはバイ菌のすみかになります。

【STEP2】歯みがき指導
歯周病の治療でもっとも大切なのは歯みがきです。正しい歯みがき法を身につけることにより、毎日のホームケアで歯周病菌の巣窟になっているプラークをきちんと取り除くこと(プラークコントロール)ができるようになることを目標にします。

患者さんそれぞれに歯みがきの癖があり、よく磨けている部分と磨けていない部分があるので、磨き残しやすいところを意識して磨くように、磨き方をご指導いたします。

【STEP3】スケーリング(歯石の除去)
歯と歯ぐきの境目にこびりついた歯石は、ブラッシングだけでは取り除くことができません。そこでスケーラーという専用の器具を使って、歯の表面を傷つけないよう、ていねいに取り除いていきます(歯ぐきの状態を確認しながら行うので、症状によっては回数が増える場合があります)。軽度の歯周病では、スケーリングと正しいブラッシングをすることで症状が改善していきます。また、この段階でご家庭でのブラッシング状況をチェックし、正しいブラッシングの方法をアドバイスします。

歯石を取るときに、炎症の度合いによっては痛みが生じる場合があります。進行した歯周病の治療では、歯周ポケット内にある歯石を除去するときに麻酔をかけることがありますが、歯周病初期の場合は麻酔を使わないことの方が多くなります。歯石除去の際に出血することもありますが、これは歯肉炎の炎症がもたらすものです。痛みも出血も一時的なものなので、それほど心配することはありません。

【STEP4】歯周ポケットと出血の検査
歯と歯ぐきの境目に出血する部分があるかを確認します。出血や炎症が治まっている場合には次の段階に進みます。

【STEP5】SRP(歯と歯ぐきの境目に潜り込んでいる歯石の除去)
歯と歯ぐきの境目に潜り込んでいる歯石の除去をすることをSRP(スケーリングルートプレーニング)といいます。歯ぐきの内部まで歯石が潜り込んでいる部分には、強い毒素を持つバイオフィルムが形成されているために、SRPを行って歯石を除去し、バイオフィルムを破壊する必要があります。

【STEP6】再検査
ここまでで歯周病の状態が改善されているかどうかを再検査します。歯周病の状態が重症で、歯周病の外科治療が必要になってくる場合には、さらに歯周外科治療を行うことになります。

歯周病治療の流れ(重度の場合)歯周病の治療
歯周病の治療は、病気の進行度によって進め方が違ってきます。歯周病初期(歯肉炎)の段階では初期治療だけで改善できますが、進行して重症化すると外科手術が必要になります。また、歯周病末期になると体への負担や費用も大きくなっていきます。歯周病では、自分の歯を残すことがまず重要ですが、外科手術などをしないためにも早期発見、早期治療が大切です。

【STEP1】歯周病検査
治療を始める前に、歯周病がどれくらい進行しているかを確認します。
まず、歯ぐきの検査をします。

レントゲン撮影......歯を支えている骨の状態や歯ぐきの奥の歯石をチェックします。染め出し......歯の表面についているプラークの状態を、専用の薬剤を使ってチェックします。写真撮影......治療前の歯ぐきの状態や、歯石の付着した状態を撮影し、資料として保管します。歯周ポケットの検査......専用の器具を使って歯ぐきの溝の深さを測ります。

【STEP2】スケーリング(歯石の除去)
歯と歯ぐきの境目にこびりついた歯石は、ブラッシングだけでは取り除くことができません。そこでスケーラーという専用の器具を使って、歯の表面を傷つけないよう、ていねいに取り除いていきます。(歯ぐきの状態を確認しながら行うので、症状によっては回数が増える場合があります)

軽度の歯周病では、スケーリングと正しいブラッシングをすることで症状が改善していきます。また、この段階でご家庭でのブラッシング状況をチェックし、正しいブラッシングの方法をアドバイスします。

【STEP3】再検査・ルートプレーニング
歯周病が進行すると、歯石が歯の表面だけでなく歯周ポケット内にある歯の表面にも付着します。そこで、専用の器具を使ってポケットの深さを測ります。ルートプレーニングは、この歯肉の下の部分にある歯石やプラークを取り除く治療です。特に奥深くの部分に歯石がある場合には、麻酔を使用することがあります。

【STEP4】抗菌療法
ルートプレーニングを行った後も歯周病が進行してしまうという重度の歯周病の場合、抗菌療法を行います。抗菌療法とは、歯周病の元になっている病原菌を特定し、その菌を退治する抗生剤を服用してもらうことによって歯周病を引き起こしている元を絶ち、病気の進行を止める治療法です。

歯周病を起こす病原菌は、P.g菌、A.a菌、T.d菌、T.f菌、P.i菌の5種類があります。抗菌療法を行うには、まずこれらの菌のうち、どの菌に感染しているかを検査によって特定します。その上で、その菌に効力を発揮する抗生剤を服用していただき、お口の中から病原菌を除去します。当院では、抗菌療法を行っている間にもスケーリングとルートプレーニングを行い、歯石やプラークを取り除くことで物理的に歯周病菌を取り除き、さらに効果を高めております。

【STEP5】歯周外科治療
歯周ポケットの深いところまで感染している重度の歯周病では、外科手術が必要になります。外科手術には、切除療法とフラップ手術があります。

●切除療法
歯周ポケットが深くなっている部位の歯肉を切除し、歯周ポケットそのものをなくす方法です。歯根部分が露出してしまうため、知覚過敏になったり、歯が長くなってしまう(審美的に問題がある)というデメリットがあります。

●フラップ手術
ルートプレーニングでも歯石が取りきれない場合、フラップ手術を行います。歯肉を切開して剥がし、歯根部分を露出させてから歯石を取り除きます。完全に取り除いた後に歯肉をもどして縫合します。

※但し、切除療法とフラップ手術では骨の再生はしません。炎症のコントロールはできますが歯を支えている骨が再生しないため、よくならない場合があります。

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